【キャンベラ27日AAP】 ギラード首相とアボット野党党首が関与した、26日のキャンベラでのアボリジニによる暴力的な抗議デモについて、デモ隊側は「わなにはめられた」と主張している。
デモ翌日の27日にはテント・エンバシーの創立40周年を祝うため、アボリジニの代表者数十人が旧国会議事堂の外に集まった。デモ隊の広報担当者は、「連邦警察が力を行使して我々を攻撃してきたが、我々は力で報復しなかった」と述べ、「あれは政治的なスタントだったと認識している。あなた方も気持ちを切り替えなけらばならない」と主張した。
デモの発端は、アボット氏がテント・エンバシーの解散を示唆する発言をしたことだった。同氏の居場所について、ギラード首相の部下がデモ隊に告げたとするうわさも出ているが、デモ隊側は「一般人」とだけ述べ、情報提供者に関して明らかにしていない。
一方、混乱の中で首相が失った片方の靴について、デモ隊側は本人に返すつもりだが、「我々の国を我々に返す」ようにも要請するとしている。