【パース29日AAP】 2度の倒産から投獄まで経験し、最近では不死鳥のごとく実業界に復活したと言われているアラン・ボンド氏(75)の妻の遺体が、同氏の自宅で警察によって確認された。
「ディ・ブリス」という名前で知られているボンド氏の妻、ダイアナさん(57)の遺体は、28日午前11時半ごろ、ボンド氏がWA州パース郊外にあるコッテスローの自宅プールで発見したとされている。警察は、特に不審なところはないとしているが、今後検視が行われる。ダイアナさんは、うつ病に悩まされていたという。
ボンド氏は29日、教会でのミサに出席した後、地元報道機関に対して「未だ信じられない。美しい妻を失ってしまった」と喪失感いっぱいに述べた。ラジオ局レポーターのピーター・フォード氏はツイッター上で、ダイアナさんは国内外の専門家に診てもらっていたが回復するには至らず、友人はいつも彼女のことを心配していた」と述べた。
アラン・ボンド氏は、オーストラリア史上でも最大規模とされる企業倒産に関与し、1992年と97年に倒産宣言。また、横領罪で懲役4年の実刑を受けた経歴を持つ。ダイアナさんとは、最初の妻アイリーンさんと1992年に離婚した後、1995年に再婚した。