【シドニー15日AAP】 オーストラリアは、公営住宅の不足を補うとともに将来の需要を満たすためには、今後20年間で公営住宅の数を3倍に増やす必要であると、オーストラリアン・ハウジング・アンド・アーバン・リサーチ・インスティテュート(AHURI)が最新の調査報告書で警鐘を鳴らしている。
AHURIは、連邦政府が過去10年間、公営住宅に十分な投資を行ってこなかったため、ホームレスや低所得者、希望していても入居出来ない人が多くいるとした上で、「不足を解消するには、今後20年間であと73万戸の住宅を用意する必要がある」と指摘した。
また、報告書の共著者であるトロイ氏は、オーストラリアは戦後すぐ、新築される住宅のうち7軒に1軒を建設していたとして、新たな公営住宅の開発プログラムもこれと同様の水準で進めるべきとの見方を示した。