【シドニー4日AAP】 洪水の影響で800人以上が各地の避難所で2晩目を向かえ、いまだに1万7000人が孤立状態にいるNSW州北部では、洪水が数週間にわたり継続する恐れがあると警告されている。
3日の朝にメヒ川の水位が頂点に達し、過去60年近くで最悪の洪水被害に見舞われたモーリーでは、夜になって雨が降りやみ、水位が下がってきたものの、冠水の被害は引き続き発生している。ハンフリーズ市長は、「全市民が疲れ果てている」と述べた。一方、同市を視察したオファレル州首相は、「上空から市中心部を眺めると、道が運河のように見え、NSW州北西部と言うよりベネチアに近い」と述べた。
同州緊急サービス局(SES)によると、同市の洪水は4日未明からおさまり始めるが、州北部全体では洪水が何週間も継続する可能性があるという。