【キャンベラ5日各通信社】 キャンベラにあるシリア大使館が4日夜、男の一団に襲撃され、1階のオフィスが破壊された。一方国外でも、ヨーロッパや中東の5ヶ所のシリア大使館が、デモ隊の襲撃を受けた。
オーストラリア連邦警察によると、同日午後9時30分ごろ、男らがオマリーの同大使館に乱入し、大損害を与えたという。事件当時、館内には3人の職員がいたが、いずれもけがはなかった。
シリアでは国軍が同国西部のホムスで200人以上を殺害したとされているが、その報道後にヨーロッパや中東のシリア大使館が標的にされた。
同様の襲撃事件で、ロンドンで6人、アテネで13人が逮捕された。またベルリンでも20人のデモ隊がシリア大使館に乱入し、オフィスを破壊した。カイロでは大使館の一部が放火された。クウェートでは大使館の窓が割られ、反対陣営の旗が揚げられた。