【シドニー5日AAP】 4日午後、NSW州南部沿岸部で発生したヘリコプター墜落事故で、搭乗していた米国人映像制作者とオーストラリア人映画制作者の2人の死亡が確認された。2人はいずれも受賞経験を持つ業界では著名な人物だった。
死亡したのは米カリフォルニアに住むマイク・ディグリーさん(60)とVIC州出身のアンドリュー・ライトさん(51)。事故は、ヘリコプターがベリーにある空港を離陸した後すぐ発生した。地元飛行クラブによると、2人は州南部ジャービス・ベイでドキュメンタリーを撮影する予定だった。
ディグリーさんは、海中映像撮影を得意とし、これまでにも英国アカデミー賞や米エミー賞など数々の賞を受けている。一方のライトさんは、3D映画「サンクタム」の作家・監督を務めた人物。同作品は世界中で1億ドルの興行収益を上げた。また、「タイタニック」や「アバター」といった作品で知られるジェームス・キャメロン米映画監督が所有する、在オーストラリアの国際3D映画制作事務所の所長に任命されたばかり。