【ダーウィン8日AAP】 NT準州での放射性廃棄物貯蔵施設の建設決議案をめぐって、地元の先住民アボリジニ部族とグリーン党が与野党に審議を延期するよう要求していることをよそに、両党がその成立に向けて前進していることが明らかになった。
敷地として見込まれているNT準州中心部のマカティ・ステーションについて、利用権を確保するために、各州が1年に1、000万ドル前後にも上る金額を負担することで、与野党の折り合いがついたという。
一方、マカティ・ステーションをめぐって、地元のアボリジニ部族が土地権回復の訴訟を起こし、現在審理が進行中。アボリジニ部族が勝訴した場合、放射性廃棄物貯蔵施設の建設のカギを握ることになり、今後、その訴訟の判決が注目される。