【キャンベラ10日AAP】 交通安全に関する最新の実態調査の結果、オーストラリアのドライバーの過半数が運転中に携帯電話を使った経験があることが明らかとなった。
連邦政府発表の「2011年交通安全の国民態度調査」によると、回答者の54%が運転中にかかってきた電話に出たとし、27%が自分から電話をかけたと回答した。また、回答者の3分の1が運転中にテキストメッセージを読み、14%がメッセージを送信したと回答した。
一方、回答者の86%が運転中の携帯電話の使用が事故の可能性を高めると認識しており、ほぼ98%が抜き打ちの飲酒呼気テストに賛成している。
この結果についてインフラ・運輸担当のキャサリン・キング政務次官は、「オーストラリア国民は一般的にみて、スピード違反、飲酒運転、集中力の欠如、疲労など、交通事故の主要因についてよく認識している」としつつも、「運転中にテキストメッセージを読んだり送信したと認めた人の多さに特に驚いた」として、ドライバーの実際の行動が交通安全の認識に必ずしも反映していないことを指摘した。