【キャンベラ18日AAP】 キャンベラを訪問中の東ティモールのシャナナ・グスマン首相は18日、同国の歴史に貴重な見識を与える2本の珍しい映像を、オーストラリア政府から受け取った。
映像の1本は、1920年代に石油・天然ガス探鉱者によって撮影されたもので、ポルトガル領だったころのティモールの村民の様子が映し出されている。同映像は東ティモールで撮影された現存する最古のものだと考えられている。
もう1本の映像は、オーストラリア人の戦場カメラマン、ダミアン・ペアラーが撮影したもので、第2次世界大戦中にティモール島で日本軍と戦っていたオーストラリア軍兵士らに対し、島民が多大な支援を提供する様子が映し出されている。
この2本の映像は、島民の1人の少年が写った額入りの写真と共に、東ティモール独立10周年を祝い、ギラード豪首相からグスマン首相に手渡された。
オーストラリア国防軍は今でも治安目的で東ティモールに駐屯している。また東ティモールでは来月、独立後3度目の大統領選挙と国会選挙が予定されている。