【シドニー22日AAP】 米アマゾンは22日、オーストラリアからの同社の米国サイトの利用を禁止していたが、これを解除したことが分かった。利用者からの不満が大きかったことや、今年開設したオーストラリアのサイトが低調なことなどが背景とみられている。
アマゾンは、翌日に大セールのブラック・フライデーを控えた22日に声明で、米国サイトでの購入品をオーストラリア国内の住所に発送可能となると発表した。専門家は、オーストラリアのサイトについて、取り扱い商品が少なく、米国よりも価格が高いものもあり、好調とは言えない滑り出しとした上で、オーストラリアのサイトを強化するためにも、今回の判断に至ったと分析した。
アマゾンは今年7月1日、オンラインで購入した1,000ドル未満の商品に10%の消費税が導入されたことを受け、オーストラリア居住者による米国サイトの利用を停止していた。オーストラリアのサイトで扱う商品は、米国サイトの約9分の1とみられている。