【ブリスベン24日AAP】 首相に返り咲く決意のケビン・ラッド氏は、27日開催の労働党の党首選でギラード首相に対戦を挑むことをようやく認めた。
ラッド氏は24日ブリスベンで、労働党が「次期総選挙で厳しい状況に突入する」と述べ、「オーストラリアと労働党にとって最善を尽くすには、変革が必要だ」とした。また、「現政権が国民の信用を回復するには、相当の努力が必要なのは周知の事実」だと述べ、「良かれ悪かれ、ジュリア(ギラード首相)は国民の信頼を失ったが、私は27日からその信頼の回復に努めたい」とし、それが党首対戦を決断した理由だと述べた。
また同氏は党首選に向け、2007~2010年に自身が首相であった頃の達成事項について強調。その例として、世界的な金融危機の中で雇用を保護したことをはじめ、年金制度の拡大、育児控除額の引き上げ、出産有給休暇の導入、「ワーク・チョイス」の廃止などを挙げた。