【シドニー27日AAP】 1965年に発生した15歳少女2人が殺害されたいわゆる「ワンダ・ビーチ」殺人事件に関して、警察は、被害者のジーンズから新たなDNAが検出されたことを発表。しかし、非常に弱いDNAであるため現在の技術では鑑定不可能であるとした。
この事件は1965年1月、シドニー南部ワンダ・ビーチで、マリアンヌ・シュミッツさんとクリスティーン・シャーロックさんの2人(いずれも15歳)が暴行を受けた末に刃物で刺され死亡しているのが発見された。
検視サービスグループのスィーニー副長官代理は「現代の証拠鑑定技術は非常に優れているが、今回発見されたDNAはそれでも用をなさないほど弱いものである。このDNAを鑑定できるまでにはあと5年は必要だろう」と述べたが、「このようにして被害者の家族や一般市民に対して、未解決の事件の手がかりをつかむために警察が捜査を行っていることを知ってもらうことが大事」と話した。