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ウラン産業、東日本震災で好景気

【アデレード28日AAP】   アデレードで開かれた「ウラン産業会議」の中で、会議の主催者は、昨年3月に発生した東日本大震災の後、オーストラリアのウラン産業は順調に回復していると話した。

ウラン産業に関しては、大震災以後、原子力発電の危険性に対する懸念が強まったために世界中でウランの需要が減少するとみられていた。しかし、会議を主催したビル・レパード氏によると、津波による福島原発事故発生による産業界へのダメージの峠は越え、世界では引き続き原子力発電所開発が進められ、国内のウラン産業はその恩恵を大きく受けていると述べた。

オーストラリア政府は先頃、核保有国へのウラン輸出を禁止するこれまでの政策を転換し、インドへのウラン輸出を認める方向にあることを発表。WA、SA両州でのウラン採掘も継続的に行われている。さらには、NSW州は先日、これまで長年にわたり凍結していたウランの探鉱作業の再開を認めることを発表したばかり。

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