【キャンベラ2日AAP】 ギラード首相は2日、次期選挙に向けた新たな閣僚陣を発表した。重要ポストの大半への変更がない中、元NSW州首相のボブ・カー氏の上院入りと外相への抜擢が
カー氏(64)は政治経験が豊富で、米国とアジア太平洋地区の知識にも優れ、才能あるコミュニケーターとして評判がある。同氏の抜擢は内閣の力量にプラスとなるだけでなく、ケビン・ラッド氏からの挑戦を打ち負かすことで権威を取り戻したギラード首相の1週間を完璧に締めくくる出来事だといえる。
一方、ロバート・マクレランド氏が内閣から追放され、法務長官職を失った理由は、同氏の政治能力に問題があるというよりも、ラッド氏を次期党首に公然と推薦したことなのは明らかだ。