【シドニー3日AAP】 ワラガンバ・ダムからの放水でホークスベリー・ネピアン川の水位が上がっている中、シドニー北西部周辺の住民に洪水警報が発令された。
シドニーの飲料水の供給源である同ダムでは2日夜、14年以来の貯水限界に達したため、ドラムゲートが開門された。ダムからの激流が下流域に進んでおり、州緊急サービス局(SES)では、グロノスポイントとピットタウンボトムの全域とリッチモンドローランズの一部の住民に対し、洪水避難命令が発令されると予期している。しかし、発令の際には住民が避難に必要な十分な準備ができるよう、洪水発生予想時間の数時間前には発令するとしている。
特に州南部では、これまでに多数の救助要請がSESに寄せられており、タマット、クインビヤン、ゴールバーンでは救助活動が行われている。州全体の4分の3が降雨に見舞われる中、SESの予想では、1886年の最高降雨量が塗り替えられる可能性があるとしている。