【シドニー4日AAP】 広範囲にわたる降雨により、NSW州全域で河川の水域が上昇する中、州南部で数百世帯に避難命令が現在発令中だ。また、リバリーナ地区の多数の地域で洪水が発生している。
州緊急サービス局(SES)は、ロックハートの300世帯とグリフィス付近のヨーガリ・ビレッジの240世帯に避難命令を発令。また避難警告を、ロックハートの390世帯とヨーガリ・ビレッジの240世帯をはじめ、ハンウッド・ビレッジ、フォーブス、アデロン・クリーク、グーバラガンドラとブリンダベラ・バレーなど多数の地域に出した。
3日には容赦のない大雨により、ホークスベリー・ネピアン川が危険な状態に陥ったため、シドニー北西部周辺地区では2000人近くの住民に避難命令が出た。また激流と、川の水位が7.4メートルに達したため、ノースリッチモンド橋とウィンザー橋が同日閉鎖された。
一方、SES隊員だと名乗り、ボランティアを支援するためにラッフル(慈善目的の資金集め)を実施している者がいるとの報告がSESに寄せられているが、同局ではそのような活動を否定しており、警察に通報を呼びかけている。