【シドニー4日AAP】 被害拡大が続いているNSW州の洪水で、遂に死者が出た。
警察によると、遺体が発見されたのは州南部サザン・テーブルランズに位置するアラルーアンを流れる川で4日午前7時すぎ。死亡したのはVIC州出身の43歳男性とみられている。この男性は3日夜、友人2人と共に洪水に遭い車両に閉じこめられた。友人の1人は木にしがみついているところを、またもう1人は下流で発見された。
また、同じく州南部のルベリナ地域では最大170ミリの激しい雨が降り、同地を流れるモラムビジー川の水量が増え洪水となっている。さらには州南部ロックハートで300世帯、ユーガリ・ビレッジやワガワガなどで240世帯が避難を余儀なくされた。
一方、シドニー北西部では4日、ホークスバリー・ネピアン川周辺の避難勧告が解除され、およそ2000人が帰宅できるものとみられている。州南西部ゴーバーンでも「洪水観測地域」の対象外となり今後、避難していた人々が帰宅の途に着くなど、一部では状況が緩和している地域もある。