【シドニー４日ＡＡＰ】　　　３日夜、雨が降るシドニーで、同性愛者の祭典として世界的に有名な「マルディグラ」のパレードが催され、観客１万人がパレードの両側でダンスを見学しながら賑やかな一夜を過ごした。

今年のマルディグラの目玉は、オーストラリア出身の世界的ポップ歌手カイリー・ミノーグが１３０人以上のダンサーと共に「Ｋ２５」（ミノーグの芸歴２５年にちなみ）と題したフロート（山車）を引き連れ参加したこと。マルディグラのロリックＣＥＯは「今年のパレードの中で最高のプレゼントだった」と述べた。

マルディグラというと、毎年、観客やパレード参加者の中から違法薬物使用やアルコール関連の検挙者が多く出ることでも知られているが、今年のパレードでは、シドニー市中心やサリーヒルズ、ダーリングハーストなどで１３人の逮捕者が出た。

政府観光機関「デスティネーションＮＳＷ」によると、シドニーのマルディグラは毎年２万人以上の国内外の観光客を集め、同州においておよそ３０００万ドルの経済効果があるという。