【ダーウィン6日AAP】 南極海で活動を行う日本の捕鯨船と、それを阻止しようとする環境保護団体「シーシェパード」(SS)が激戦を繰り広げている。
SSのワトソン船長によると、同団体の活動船「ボブ・バーカー」号は日本の捕鯨母船「日新丸」を発見、追跡を開始したが、そこに日本側の攻撃船3隻が現れ、300メートルのケーブルを配備したという。「多分、日本側は我々の戦法を真似して、ボブ・バーカー号のプロペラにケーブルをからみつけるつもりだったのだろう」と同船長。同船のプロペラは無事で、乗組員32人にけがはなかった。
一方、日本鯨類研究所(ICR)は、プロペラを狙ったケーブル作戦はSSの戦略を真似たものということを否定。「日本船はSS船に対して攻撃を行っていない。ワトソン船長が得意とする狂言だ」と述べた。ICRでは、ケーブルを配置した理由についてあくまで防御目的で時々行うことだとした。
ワトソン船長は、今年の日本の捕鯨量は目標の3割ほどしかないはずで、ボブ・バーカー号が追跡を始めた今、捕鯨はできないはずだと述べ、結果に非常に満足しているとした。