【キャンベラ11日AAP】 昨年3月11日に東日本を襲った大震災から丸1年が経った。ギラード連邦首相は、犠牲になった人々への追悼の意を表すると共に、復興に向け力強く前進する姿勢を崩さない日本の人々へ敬意を述べた。
マグニチュード9.0という巨大地震が東北地方沖で発生した後、大津波が直撃。1万9000人が死亡するという未曾有の犠牲者数のみならず、その後、福島県にある東京電力の原子力発電所の事故で大規模な二次災害が発生した。
ギラード首相は11日、震災後すぐに訪日した時のことを振り返りながら次のように述べた。「日本の人々にとって、3月11日は辛い記念日であろう。全国民を代表して犠牲者へ追悼の意を伝えたい。被災地を真っ先に訪れた外国首脳として、すべてが津波で流された南三陸沿岸部を目の当たりにしたが、あの想像を絶する光景は一生忘れられるものではない」。
さらに首相は、復興に向け努力を続ける強い日本人の姿も心に焼き付いていると述べ、「彼らの勇気と回復力には多くのオーストラリア人が心を動かされた」と話した。
11日、東京で行われた追悼式には、ミラー在日オーストラリア大使が出席。また、南三陸地区での追悼式には、オーストラリア代表として国防省のビンスキン航空幕僚副長とNSW州消防庁のマックニール副庁長が出席した。