【シドニー13日AAP】 ニューズ・リミテッドが伝えたところによると、NSW州議会は、議員が市議会と州議会の両方に議席を持つことができなくなる法律を導入する方向にある。他州では、VIC、WA、SA、QLDの各州が同制度を持つ。
同州には、このいわゆる“兼業議員”が29人いて、最もよく知られているのがシドニー市のクローバー・ムーア市長。同氏はシドニー市長を務めつつ州下院にも議席を持つ。下院議員に当選したのが1988年、その後2004年にシドニー市長の座に就いた。
ムーア氏はこの新法律導入について、2つの議席を掛け持つことで業務の重複を避けることができ、地域のためにより効率的に仕事をこなすことができるとして、議員の選出はあくまで有権者の決断にゆだねるべきだと話した。
一方、NSW州商工会議所では、「一人二役というのは不可能であり、新法律導入によって、有権者は自分が投票した議員が地域のために確実に業務を行ってくれるという確信を持つことができる」と述べ、法案に賛成の意向を示した。