【シドニー17日AAP】 ゴフ・ウィットラム元首相の妻で、敬愛される公人であったマーガレット・ウィットラムさんが17日、入院先の病院で死去した。享年92歳。
4月22日に結婚70周年を迎えるところだったが、2月にシドニーの自宅で転倒した後、セントビンセント病院で治療を受けていた。
家族の声明文によると、マーカレットさんは生涯を通じ、女性の権利や社会問題をはじめ、芸術面で積極的に発言し続けたという。また、社会奉仕への尽力やさまざまな活動への献身が評価され、1983年にオーストラリア勲章を受勲した。
マーガレットさんは1919年11月19日、シドニー東部のボンダイに生まれる。父はNSW州最高裁の裁判官だった。学生時代には特にスポーツで才能を発揮し、1938年の大英帝国競技大会に平泳ぎで参加。また結婚した6週間後には、夫のゴフが空軍に召集され、日本軍に対する爆撃機作戦を遂行中、長男アントニーが生まれた。