【シドニー20日AAP】 18日未明、シドニー市中心で、警察が使用したスタンガンを受け男性が死亡した件について、死亡したのはブラジル人学生であるとオンライン新聞が伝えた。
ブラジル系オンライン新聞「Folha.com」によると、死亡したのはブラジル人のロベルト・ローディジオさん(21)。昨年末からシドニーで英語を勉強していた。妹もシドニーに住んでいて、事件当日、警察から連絡を受けたという。
この事件は、シドニー市内にあるコンビニエンス・ストアに強盗が押し入り、犯人とみられる男が逮捕時に抵抗したため、警察がスタンガンと唐辛子スプレーを使用したが、その直後、呼吸停止状態になった。蘇生措置を受けたものの現場で死亡が確認された。
NSW州警察は、2011年における警察のスタンガン使用件数を881件と発表。前年の1151件から23%減少したことについて、「警察は現場でのリスク軽減のためにスタンガンの使用に関するトレーニングを十分受けている」と述べた。