【シドニー23日AAP】 昨年12月末、NSW州西部で交通死亡事故を起こした不法滞在の中国人に対する裁判が行われ、懲役12カ月の判決が言い渡された。
この事故は昨年12月27日、ダボに近いバリモアを走る道路で、インガン・ヘー被告(44)が運転する乗用車が対向車線に入り小型トラックに衝突。トラックに乗っていた79歳の女性と同被告の車両に乗っていた妊娠中の女性の胎児(妊娠16週)が死亡したもの。
23日、ダウニング・センター地方裁判所で開かれた裁判で、裁判長は、ヘー被告を危険運転致死傷罪で懲役12カ月とする判決を言い渡した。
警察によると、ヘー被告は2008年に中国からオーストラリアに入国。2010年4月までの滞在ビザしか持っておらず、事故発生時は不法滞在だったという。同被告は事故後、搬送された病院から逃走したが、翌日、シドニー南西部ケンプシーで発見されたという。