【パース31日AAP】 WA州南西部の海岸で、男性(33)がサメに襲われ死亡した。男性は兄弟とダイビング旅行中だったという。
ふたりは31日朝、パースから南に約230キロ離れたストラサム・ビーチの沖合い1.6キロの地点で、小型船からダイビングをしていたが、午前9時30分前に男性がサメに襲撃された。裂傷を負った遺体は、無傷だった兄弟が水中から引き上げ、バッセルトンの係留施設まで搬送したという。それ以来、同地区内の海岸は閉鎖されている。
水産省の専門家らが調査を開始した。サメの種類を特定するため、男性の遺体に残った噛み跡を調べる予定。また空中からの捜査も予定されており、クレイフィッシュ採りで人気のストラサム・ビーチ付近に、問題のサメがまだいるかどうかを判断する。
この事故で、同州では去年9月以来、4人の命が犠牲になったことになる。州政府は、サメの襲撃事件を減らす取り組みに1400万ドル近くを支出すると発表した。「サメ対策課」の設置、空中からの海岸パトロールの強化、サメ関連の4つの研究プロジェクトの立ち上げを目指す。