【シドニー7日AAP】 社会経済的環境がより高い家庭の子どものほうが、低い家庭の子どもより学業成績が優秀だという調査結果が発表された。
国語算数学力テスト(NAPLAN)の試験結果を、土曜新聞『ザ・ウィークエンド・オーストラリアン』紙が調査した。それによると、全国トップの初等・中等学校100校に、裕福な住宅地に住む生徒が集中していることが明らかとなった。
この調査結果について、メルボルン大学の教育制度研究所のリチャード・ティース所長は、学業に有利な条件が地理的に集中していることを示したものだと述べた。また、貧しい地域の学校は教育資源が不足しているため、経験豊富で専門分野に長けた教師を集めることが困難だと語った。