一般

野党党首、妹が同性愛でも同性婚に反対

【キャンベラ8日AAP】   トニー・アボット野党党首は、実の妹が同性愛者だと公表したにもかかわらず、同性婚には反対し続ける意向を示した。

妹のクリスティーン・フォスターさん(47)は『ジ・オーストラリアン』紙に対し、自身が同性愛者であり、バージニア・エドワーズという女性と同棲していることを公表した。フォスターさんには離婚歴があり、4人の子どもがいる。同性婚に反対の兄、アボット氏に対し、これまでにも考えを変えるよう説得を試みたという。

しかしアボット氏は、同性愛者だと公表した妹の勇気を称えながらも、選挙で同性婚への反対表明をしたからには、「公約を守る政治家でありたい」として、考えを変える意思はないことを明らかにした。また同氏は、妹が女性と同棲していることについて4年前から知っており、その選択を尊敬していると述べ、家族や親しい友人の中にも、多くの同性愛者がいることを強調した。

これを受けて、息子が同性愛者であり、自身も同性婚を支持しているNSW州のジョン・ロバートソン野党党首は、家族のことは個人的問題なので、アボット氏の本人次第だとしながらも、「良心に基づく投票」の機会を議員に与えるべきだと述べた。一方、自由党幹部のジョージ・ブランディス上院議員は、その必要性を否定した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら