【メルボルン15日AAP】 1950年代後半から60年代にかけて活躍した伝説の競泳選手、マレー・ローズ氏ががんのため死去した。享年73歳。
イギリス生まれのローズ氏は、第二次世界大戦が勃発した幼少の頃、家族でオーストラリアに移住。5歳でシドニーのダブル・ベイで水泳を習い始めた。1956年のメルボルン五輪ではフリースタイル競技で金メダル3つを獲得。当時17歳だった。1960年ローマ五輪でも銀メダルを取った。1962年開催のコモンウェルス・ゲームで現役を引退した後は米国で大学に通うなどしたが、端正な顔立ちから俳優となり映画などに出演した。
2000年のシドニー五輪開催時には、過去の功績が称えられ、ダウン・フレーザー氏やベティ・カスバート氏などの元競泳選手らと共に記念切手のデザインになった。