【キャンベラ16日AAP】 ケビン・ラッド前首相は16日夜、メルボルン大学でのスピーチで、国内のアジア言語教育が低下していることを指摘した。ラッド氏は今年2月、ギラード現首相と労働党党首選で戦うために外務大臣の座を退き、選挙では惨敗を期した。
ラッド氏はスピーチの中で、過去10年において、中国語、日本語、インドネシア語を教える学校の数が減少していること、また大学でアジア言語を専攻する学生数が減っているという統計を示し、政府は何らかの対策を取るべきであると主張した。「文化的背景が異なる人々と交流する際に、言葉の壁が排除されるとコミュニケーションは非常にしやすくなる」とラッド氏。
北京語を流ちょうに操ることでも知られているラッド氏だが、一番下の息子は現在、北京大学に留学中。また長男はブルネイ出身の女性と先週末、結婚したばかり。さらには、中国系オーストラリア人の夫を持つ実娘は来月、出産予定だという。「今から英語と中国語の名前を決めるのが楽しみ」とラッド氏。