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豪トヨタ、工場作業員350人削減

【メルボルン18日AAP】   自動車大手のトヨタ・オーストラリアは、業績不振を理由に同社のVIC州アルトナにある工場の作業員約350人を削減することを発表。16日付で約240人が解雇となり、後の100人は17日、通告を受けた。この件に関して労働組合と削減されたスタッフらは、不当な扱いを受けたと反発している。

トヨタ側は、今回の発表に関して「削減対象となった350人の選考には適切な基準を設けた。特に不当なことはしていない」とし、人選方法に満足していると述べた。一方、オーストラリア製造業労働者組合(AMWU)によると、削減人員の中には勤続27年でわずか2日しか休んだことがなく無遅刻というスタッフがいることを例に挙げ、選考に用いた基準の正確性に疑問を感じるとした。

トヨタ・オーストラリアでは、現在のところこれ以上の人員削減は予定していないとしているものの、保証はできないとしている。また、現在の社員数は国内・海外市場の需要に見合うものだと述べた。

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