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「コアラを絶滅危惧種に」NSW野党

【シドニー20日AAP】   NSW州野党のルーク・フォーリー環境担当官は、何らかの対応をしなければ、国家的象徴であるコアラがパンダの境遇の二の舞になりかねないとして、コアラを国の絶滅危惧種リストに加えるよう連邦政府に要請した。これを受けてトニー・バーク連邦環境相は、4月30日に自らの判断を下す予定だ。

フォーリー氏は20日シドニーで報道陣に対し、「白人がオーストラリアにやってきた時には全土に1000万匹のコアラがいたが、現在NSW州の生息数は1万匹だ」とし、「自由党、労働党にかかわらず、歴代の連邦政府はこの問題に目を伏せてきた」と主張。現環境相に勇気ある決断を期待している。

フォーリー氏の話によると、伐採や土地開発をはじめ、クラミジア感染症などの病気や犬からの攻撃によって、コアラの生息数が危険な状態にあるという。またパンダの現状を例にして、「2000頭ほどのパンダがいるが、動物園や繁殖のために捕獲された状態にいる」と述べ、「コアラは自然環境で暮らすべき」だとした。

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