【キャンベラ22日AAP】 元側近からセクハラを訴えられ、かつタクシー乗車券を不正に使用したとする疑惑の渦中にいるピーター・スリッパー下院議長は22日、議長の座から退くことを発表した。ギラード連邦首相はこれに関して「捜査が行われていることから、適切な決断だと思う」と述べた。
スリッパー氏に関しては、税金負担の「キャブチャージ・ドケット」(タクシー乗車券)を不正に使用したこと、さらには元側近のジェームス・アシュビーさんが、スリッパー氏からセクハラを受けたとして連邦裁判所に対して民事訴訟を起こしている。
22日、米国から帰国したスリッパー氏は疑惑を真っ向から否定しつつも、タクシー券不正使用に関する刑事捜査が行われていることから、議長の座を退くことは適切であると判断したと述べた。一方で、疑惑が晴れ次第、議長に返り咲くことにも意欲を示している。