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KFC、食中毒で損害賠償800万ドル

【シドニー27日AAP】   シドニーのKFCの支店で、少女がチキンラップ「ツイスター」を食べた後に重度の脳障害を起こしたとして、裁判所は同社に対し800万ドルの損害賠償を支払うよう命じた。

被害者のモニカ・サマンさんの父親は2005年10月24日、シドニー西部のビラウッドにある同社の支店でツイスターを購入した。その後にサルモネラ菌による食中毒で、家族4人が病院に搬送されたが、モニカさん(当時7歳)は重度の脳障害を起こし、現在は四肢麻痺を負う。

裁判でモニカさんの家族は、サルモネラ菌による食中毒の原因がツイスターにあったと主張。スチーブン・ロスマン裁判長はこの主張を認め、KFCに対して800万ドルの損害賠償と訴訟費用を支払うよう命じた。一方、同社はすでに上訴の意思を示している。

原告側の弁護士は声明文の中で、被害者家族は裁判が終わって安堵しているが、上訴の発表に苦しんでいると発表した。また、「(家族にとって)現在大きく成長したモニカさんの基本的ニーズを満たしつつ、モニカさんの兄弟たちの世話をすることはますます難しくなってきており、判決の賠償額をとても必要としている」とし、「KFCはこれまで、モニカさんが1セントももらえないようにとの決意を貫いてきた」と非難した。

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