【シドニー11日AAP】 世界最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・フユスザイさん(21)が10日夜、シドニーで講演を行った。11日はメルボルンで講演する。
インターナショナル・コンベンションセンターに足を運んだ8,000人以上を前に、マララさんは「世界を変えるのに年齢を足かせにしないで」「若い人は自分を信じるように」と訴えた。マララさんは、世界中で女性が受ける差別に触れるとともに、西洋諸国での男女不平等の認識を高めたとして、セクハラ告発運動“Me Too”を称賛した。また、世界中の難民に対する対応の改善を求めた。
女性の教育の必要性を訴えていたマララさんは、15歳当時の2012年、パキスタン北部で下校途中に銃撃された。銃撃事件前、マララさんは4年間にわたり、タリバン勢力下の生活や地元の女性に対する規制についてBBC局にブログを綴っていた。事件後は英国に渡って高等教育を修了。17歳でノーベル平和賞を受賞した。現在はオックスフォード大学に在籍する。