【キャンベラ11日AAP】 学童に対する特別手当の新設に反対したアボット野党党首について、スワン財務相は同党首こそ階級闘争の立役者だと非難した。これは前日に同党首がギラード首相に対し、金持ち対低所得者という階級闘争の扇動者だと非難したことを受けてのことだ。
財務相の説明では、学童のいる家庭に対し12/13年予算で特別手当を支給する理由は、炭鉱ブームの恩恵を受けていない低中所得者層を援助するためだという。同相は、この「非常に実用的な支援」に反対票を投じた野党党首について、子供のいる家庭には学費など莫大な費用がかかるのが分かっているのに反対したとして、「これこそアボット氏が展開する階級闘争」だと揶揄した。
野党の反対にもかかわらず可決された同手当の支給総額は、5年間で21億ドル。6月に開始され、130万世帯が支給対象となる。