【シドニー12日AAP】 オーストラリアの各州都では12日、同性婚の合法化を求めてラリーが繰り広げられた。シドニーでは1100人の参加者がタウンホールに結集し、虹色の旗や「ホモフォビア(同性愛嫌悪)を撲滅」と書かれたプラカードを掲げて、ゲイバーなどが密集するオックスフォード・ストリートまで行進した。
同性婚擁護団体「ウェア・イット・パープル」の創設者、キャサリン・ハドソン氏は聴衆に向け演説し、同性婚の問題は奴隷制度の撤廃、男女同権への戦い、先住民の権利認識に匹敵する問題だと述べた。また、NSW州野党のロバートソン党首、ジョン・フォークナー上院議員、ペニー・ウォン連邦予算相などの労働党員らが同性愛者の権利擁護に尽力している一方で、自由党のアボット連邦野党党首は「陰謀めいてホモフォビア的」だと語った。
行進の参加者はテーラースクエアに近づくと、ドラッグクィーンのパリスとパートナーのダニーとの「結婚」の儀式を行った。その様子を見て、応援のために車のクラクションを鳴らすドライバーもいれば、「(同性愛者らは)ひっそりと暮らすべき」だと反対を表明する通行人もいた。