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麻酔の代わりに催眠術だけで手術も?

【パース12日AAP】   麻酔に拒絶反応を起こす患者に対し、大規模な手術で鎮痛効果のために催眠術の使用を広めることができるという。ニュージーランドの精神科医が12日、パースにあるオーストラリア・ニュージーランド麻酔医科大学で発表した。

オークランド・リージョナル・ペイン・サービスのボブ・ラージ博士の話では、全人口の10%から15%が催眠状態に入ることができるという。オーストラリアの例では、アデレードの医師が腹部手術で、鎮痛剤の代わりに催眠術を用いた例がある。しかし、そのようなケースは極めてまれであり、通常は以前麻酔に拒絶反応を起こした患者からの要請で実施されるとした。

同博士によると、すべての人が催眠術にかかりやすいわけではないが、麻酔との併用で患者をリラックスさせ、自己コントロールできると感じさせることが可能だという。またその場合、催眠術の施術者として麻酔医が最適だとした。

麻酔医科大学のケイト・レスリー学長は、催眠術だけで手術を受けることができる患者もいるが、大半は投薬も必要だと述べた。また、催眠術が外科手術の患者に効用があることを証明するには研究が必要であるが、現時点では鎮痛効果があることの証明にとどまっているとした。

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