政治

「はめられた」 トムソン氏が訴える

【キャンベラ13日AAP】   過去の労組資金流用疑惑が浮上したことで労働党からの一時離党を余儀なくされたクレイグ・トムソン議員が、テレビのインタビューで、「自分は罠にはめられた」と訴えた件に関して、野党側は「馬鹿げている」と一蹴した。

トムソン議員に関しては、医療関係者の労組「ヘルス・サービス組合」(HSU)のトップを務めていた時代に同組合の資金約50万ドルを私的な事情や選挙資金などに流用していたという疑惑が浮上。これに関して同議員はナイン・ネットワークなどのインタビューで、HSUは適切に機能しておらず、ライバルらが売春婦を雇って同議員を罠にはめようとしているという警告を受けたと述べ、自分はあくまで潔白であると訴えた。

トムソン議員の訴えに関して、ホッケー影の財相は「信じられない」とした。また、労使裁定機関「フェアワーク・オーストラリア」が同議員などによるHSUでの活動を示した1100ページにわたる報告書を「あり得ないような内容だ」と避難し、「報告書の内容は、疑惑ではなく事実を伝えているのだ。非常に深刻な問題である」と述べた。さらに、ギラード連邦首相に対しても、同議員を議会に留まらせるという判断は間違っていると批難した。

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