【シドニー14日AAP】 NSW州のシドニー工科大学(UTS)は14日、国内初となる先住民族アボリジニとトレス諸島からの学生を対象とした、住居併設型カレッジを設置する方針を明らかにした。UTSは現在あるアルティモキャンパス近くに1億ドルを投じ、250人が入居できる寮を建設するとしている。
UTSによると、新たなカレッジは2022年に開校予定で、NSW州政府も1,000万ドルを拠出することが決まっているという。また野党労働党は、来年の選挙で勝利した場合、同プロジェクトに2,000万ドルを拠出し、3,700万ドルを寄付から賄うことを約束している。
カレッジの設置は、UTSの先住民リーダーシップ・アンド・エンゲージメントの前副学長のマイケル・マクダニエル氏が発案したもの。UTSは、カレッジの設置により学費や孤立など、アボリジニやトレス諸島の学生にとって高等教育進学を妨げる壁になっているものを取り除いてくれると期待していると述べた。