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斧殺人犯 1人は凶悪殺人犯の親戚

【シドニー21日AAP】   2010年11月、斧(おの)を使って17歳の少年を殺害した2人に対する公判が21日、NSW州最高裁で開かれた。犯人の1人は、1990年代に7人のバックパッカーを殺害した連続殺人犯、イバン・ミラット受刑囚の親戚。

この事件は2010年11月20日、この日に17歳の誕生日を迎えたデービッド・アウチャーロニーさんが、マシュー・ミラット、コーヘン・クレイン両被告によって斧で襲撃され殺害されたもの。事件現場は、イバン・ミラット受刑囚の事件現場と同じNSW州サザン・ハイランズ地方の森の中だった。

この日の公判では、クレイン被告の携帯電話に録音された被害者殺害当時の音声が公開された。これによると、ミラット被告は自分が起こした窃盗事件に関して被害者が告げ口をしたと思い、腹を立てている。「お前の頭を切り落としてやる。最近イライラしてるって前にも言っただろ?」というミラット被告の声が裁判所内に響き渡った。この後、「何もしていない」と抵抗するデービッドさんが土の上に顔を押しつけられ、斧で頭を殴られる音が流れた。

また裁判では、被害者の家族がデービッドさんを失った悲しみを訴えた。父親は、「息子が生まれた同じ病院で、17年後に彼に別れを告げなければいけなかった」と当時の心痛を訴え、「息子が受けた苦しみを想像するとぞっとする」と話した。

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