【コーエン・QLD22日AAP】 NRL(ナショナル・ラグビーリーグ)シーズンの目玉のひとつである「ステート・オブ・オリジン」の第1戦が23日、行われる。今年は久しぶりにVIC州で開催されるが、これについてQLD州のニューマン首相は「何故関係のないVIC州が開催地なのだ?」と不満のコメントをしている。
ステート・オブ・オリジンはいわゆる「州別対抗戦」で、NRLの選手がQLDとNSWそれぞれの出身州別に分かれ戦う(NSWブルース対QLDマルーンズ)。試合はシーズン最中に3戦行われるが、この時ばかりはNRLファンもひいきのチームを忘れ、自分が住む州のチームを熱く応援する。このステート・オブ・オリジンの選抜選手になることはプレーヤーにとっても非常に名誉なことでもある。
通常は、試合は3戦ともNSWとQLDで行われているが、今年はVIC州政府とNRL側で取引があったようで第1戦はメルボルンのエチハド・スタジアムで行われる。これに関してニューマン首相は「NSWとQLD両州民にとって大事なこの試合が、商業理由でVIC州開催となったことはきわめて遺憾だ」とし、VIC州に金で釣られたNRLが信じられないと述べた。しかし一方で、同首相はこれを撤回させるためにQLD州民の税金を投入することはしないと話した。