【ブリスベン23日AAP】 インドネシア・バリ島に大量の大麻を密輸しようとした罪で懲役20年の判決を受けたシャペル・コービー受刑囚(34)に関して、インドネシア大統領の恩赦により刑期が5年縮小された。
ゴールドコースト出身の美容部員だったコービー受刑囚は2005年、ホリデーのため訪れたバリ島の空港で、自身のボディボード・バッグから4.2キロの大麻が発見されたため現行犯逮捕された。本人は「全く身に覚えがない」として無実を訴えてきたが懲役20年を言い渡された。
コービー受刑囚は刑務所に収監されて既に8年が経過しているが、今回の刑期大幅縮小により遅くとも2015年には出所することができる。さらに、同受刑囚の家族や弁護人らは、仮出所が認められた場合、早ければ今年8月には刑務所を出ることができると期待している。
今回の措置は異例的ともいえるものであり、この裏では、オーストラリアの刑務所に収監されているインドネシア人受刑囚を早く出所させるという取引が両政府間で行われたのではないかとも伝えられている。これに関してボブ・カー外相は、そういった取引は一切ないと報道を否定している。