【ブリスベン25日AAP】 イタリアにいる父との生活を拒否するために失踪までしたQLD州の4姉妹(9歳から14歳)のオーストラリア滞在に関する審問が25日、高等裁判所で開かれ、裁判長は「合議審(複数の裁判員により決定されること。英語ではフルベンチという)の必要がある」として、とりあえず8月までのオーストラリア滞在が認められた。
この姉妹と両親はイタリアにて生活していたが、母が父の許可なしに姉妹をオーストラリアに連れてきたため、家庭裁判所が「親権問題が解決するまで姉妹はイタリアで父親と生活すること」として、姉妹に対してイタリアへの渡航命令を出したもの。オーストラリアに留まり母と生活することを望んでいる姉妹はこれを拒否するために親族の助けを借りて失踪。今月21日に発見された。
姉妹をかばう叔母の弁護人はこの日の審問後、レポーターに対して「現法はこういった状況下の子ども達の意見を無視するものだ。もし我々の願いが聞き入れられれば、今後は家庭裁判所に出廷する子ども達にも大人同様に発言する権利が与えられるようになる」と述べた。同弁護人によると、姉妹は現在、QLD州コミュニティ省が用意した仮の家庭の元にいるという。