【ゴールドコースト26日AAP】 南極海で出産を終えたクジラたちが東海岸を通過し北半球へと向かうこの時期、クジラ・ウォッチングのツアーがたくさん催行される。連邦政府は、各州政府と共にこのクジラ・ウォッチャーの監視を行う特別作戦を昨年同様、今年も展開している。
今年で2度目となる「CETUS」作戦は、クジラに近づきすぎないよう人々を監視する目的で行われ、今年は26日に開始となった。作戦担当のボンド氏によると、許容されているクジラまでの最短接近距離は州によって異なる。多くのクジラが出産をすることで知られるウィツンデイズ地域では、クジラまでの許容接近距離は300メートル。一方、珍種のシロクジラ(Migalooとも呼ばれる)やその幼鯨が昨年発見された地域では、ボートでのクジラへの許容接近距離は500メートル、飛行機では2000フィートと厳しくなる。
QLD州のポーウェル環境相は、この時期オーストラリア東海岸を1万7000頭ものザトウクジラが北半球目指して通過するという。「クジラは最重量のセミトレーラーよりも重い生き物。近づく際には細心の注意が必要」と同相。