【ブリスベン18日AAP】 QLD州で来年、認知症改善に向けた臨床試験が行われる。動物モデルを使った試験では、アルツハイマー病の症状を改善させ、記憶力の回復にも成功した。
試験は来年末からブリスベンで行われる。超音波技術を用いて小グリア細胞を活性させ、脳内の毒性物質を除去する。アルツハイマー患者の脳は有毒なアミロイドで溢れているという。クイーンズランド大学のジャーゲン・ゴッツ教授によると、超音波療法は完全治癒ではないが、発症時期や病気の進行を遅らせ、防ぐこともできるという。連邦政府は18日、研究予算1,000万ドルを発表した。
国内で35万人以上がアルツハイマー病を患う。医学の飛躍的進歩なしでは、2056年までに患者数は110万人近くまで増加すると予想される。入院や介護費、生産性損失による経済損失は1兆ドル超と見積もられる。
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