【キャンベラ29日AAP】 先頃発生した、中近東の国シリアにおける100人以上の虐殺事件に絡んで、同国政府を批難する姿勢を取っている連邦政府は29日、在オーストラリアのシリア外交官2人に対して国外退去命令を発令した。
この事件は、現政権と反体制派の対立が激化しているシリア中部の街ホウラで、108人の民間人が殺害され、300人以上がけがをしたもの。被害者には多くの女性、子どもが含まれている。国連はシリア政府が大きく関与しているとして加盟国から批難を受けているがシリア政府側はこれを真っ向から否定している。
29日、ボブ・カー外相はオーストラリアに滞在するシリア外交官2人に対して72時間以内にオーストラリアから退去するよう命令した。野党側はこの決定を支持するとしている。またカー外相は、他の欧米諸国も同様の対応をすることを願うと話した。