【シドニー19日AAP】 金融経済情報メディアのフィナンシーが発表したフィナンシー女性指標によると、オーストラリア人女性に対する経済的不平等は依然として根強く、解消には少なくとも10年かかるとの見通しを明らかにした。
同指標によると、女性の賃金、労働、教育、リーダーシップ、スーパーアニュエーション(退職年金)の伸び率が、4年前よりも減速していることが分かった。ただ、国内における男女の賃金格差は20年来の低水準となっているほか、フルタイム雇用の女性労働者の数、高学歴の女性の数は増加している。
同指標の創始者であるハルトゲ・ハゼルマン氏は、助成の学歴の向上は必ずしも労働市場における立場の向上につながっておらず、スーパーアニュエーションの男女格差も依然として縮まっていないと指摘。また、女性の重役への起用も2018年後半は停滞しているという。