【シドニー31日AAP】 欧州金融市場の不安定性への懸念が強まるなか、豪ドルは31日午前7時、対米ドルで97.05セントに下落し、2011年以降の最低水準を更新した。
外国為替仲介大手HiFX社の上級トレーダーによると、前日、スペインの大手銀行バンキアが破綻の兆しを示し、同国の政府が公的資金190億ユーロの金融援助を同銀に注入すると発表したことを受けて、スペインの国債への投資家信頼が急落した。そのため、スペインをはじめ、イタリアなどの国債利回りが上昇している一方、信頼性の高い米国と英国の国債利回りが記録的な低水準を更新したという。