【シドニー1日AAP】 シドニー湾で1942年6月1日、日本海軍の小型潜航艇による奇襲攻撃で死亡した21人のオーストラリア兵とイギリス兵の冥福を祈る式典が1日、シドニーのガーデン島で開催された。
式典には200人が参列したが、奇襲攻撃の生存者だった元兵士2人が死亡したため、今回初めて生存者なしの開催となった。式典を主催したネイバル・ヘリテージ・コレクションの主事、シェーン・ムーア中佐は、「自国のために任務を果たし亡くなった人たちを忘れないよう語り続けていくことは、我々にかかっている」と述べた。
奇襲攻撃では日本軍の潜水艦乗組員6人も死亡した。参列者のひとりで、同攻撃により兄のケネスさん(当時20歳)を失ったヒラリー・キリーンさんは、「当時、日本人は敵だったが、私たちと同じように彼らにも両親や兄弟がいた。私たちと同じ人間だった」と述べた。