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ユネスコ、Gバリアリーフの管理を酷評

【ケアンズ2日AAP】   ユネスコは、グレートバリアリーフやその周辺での沿岸開発の急増について「極度に懸念」しているとして、オーストラリアに対し今後8ヶ月内に開発への取り組み方を変更するよう要請した。

同機関は2日発表の報告書の中で、「過去12ヶ月にわたる(開発)承認率の高さを考えると、同遺産に影響を与える、あるいはその可能性がある前代未聞のその規模は、長期的保護への深刻な懸念となる」と警告した。また、「脅威を与える」開発の継続が許可された場合は、グレートバリアリーフを危機的状態にある世界遺産として登録する可能性もあるとした。

報告書では具体例として、QLD州中央海岸沖に位置するカーティス島での液化天然ガス(LNG)の大工場を挙げ、その承認や継続管理に対する「一連の未対応の懸念」を指摘。地元の環境問題の専門家らの間では、グラッドストーン湾における工場の浚渫作業が、同地区の水質汚染や、海洋生物に影響を及ぼす皮膚病の原因だとされている。

報告書は同湾の管理について、国際的に認められた第三者による審査を実施するよう奨励している。

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